土用(どよう)とは、中国から伝わった陰陽五行思想から由来しており、雑節のひとつ。
自然界は、木・火・土・金・水からなっていると考えられ、季節もこの要素に当てはめられます。
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季節を分ける、春(木)・夏(火)・秋(金)・冬(水)がありますが、その季節の変わり目の時期を「土用」と言います。
「土用」といえば、夏の土用の丑の日を思い浮かべますね。
うなぎの日というイメージですが、実は「土用」は年に4回あります。
「土用」の期間は、立春・立夏・立秋・立冬の前の約18日間のことを指します。
この「土用」は、その年によって異なります。
明日から始まる冬土用の期間は1月17日から2月3日の節分までです。
この時期は、心や身体が不安定になりやすいので、無理せずに過ごすことが大事です。
また、疲れが出やすいので早めに就寝する、ゆっくりリラックスして過ごすことを心がけてください。
土用の期間は、脾(胃・すい蔵)を労りましょう。
下記の足裏の反射区を参考に刺激してあげましょう。
疲れると甘いものが欲しくなります。
お菓子類よりも自然の甘みのあるカボチャやさつまいもがおすすめです。
また、よく噛んでお食事することも大切です。
身近な人や事柄やものに対して感謝する気持ちをもつと、気持ちも緩んで優しい気持ちになれます。
意外と意識しないと当たり前になっていたりするものです。
雨風しのげるお家があること、家族がいること、食べるものがあることなど、感謝できることを見つけて意識してみましょう。
・土に関すること
この土用の期間は、土を司どる神様が支配されると言われていますので、土に関すること(ガーデニング、基礎工事、壁塗り、増改築、井戸掘りなど)は避けたほうが無難です。
・新しく始めること
大きな契約ごと、新しく始めることも避けた方が良いとされています。
(結婚、転職、開業等)
新しく始める時はパワーが入ります。
体調を崩しやすく、判断も鈍りやすいので、土用が明けてからが良さそうです。
・旅行
土用の期間はどの方角も良くないと言われています。
旅行や長距離の移動がある場合は、「土用殺方位」は避けると良いでしょう。
冬土用の「土用殺方位」は卯の方位「北東」です。
どうしても土いじりをする必要があるときは、間日(まび)を利用されると良いでしょう。
この日は、土を司どる神様が天上に行く日で土を離れるため、土を触っても良いとされています。
冬土用の間日は、寅・卯・巳の日。
冬土用の間日は、1月20日(金)、21日(土)、23日(月)、2月1日(水)、2日(木)です。
冬土用:1月17日(火)〜2月3日(金) 間日:1月20日(金)・21日(土)・23日(月)・2月1日(水)・2日(木) 春土用:4月17日(月)〜5月5日(金) 間日:4月17日(月)・18日(火)・21日(金)・29日(土)・30日(日) 夏土用:7月20日(木)〜8月7日(月) 間日:7月20日(木)・21(金)・25日(火)・8月1日(火)・2日(水) 秋土用:10月21日(土)〜11月7日(火) 間日:10月28日(土)・30日・11月1日(水)
2023年の冬土用は1月17日から2月3日までです。
土用期間は心身ともに温存して、心地よく過ごしましょう。
春に動き出すための調整期間として体を整えていくのが良さそうですね。